■ VPN で低コスト拠点間接続

VPN …

  1. インターネットを利用した、比較的新しい接続方法です。
  2. 拠点間を暗号化された通信路で結びます。
  3. 低いランニングコスト
  4. 構築に必要なものはインターネット接続と暗号化機器のみ
  5. 構成例
  6. VPN 設計・導入

▼ インターネットを利用した接続

VPN は、インターネット接続をベースとして構築します。従って、

など、インターネットの特徴、メリットを備えています。

▼ 暗号化された通信路

外部のネットワークであるインターネットを通過する間、データーは 暗号化されます。相手側のネットワークに到達すると、復号されます。 これによって、インターネット上で情報が漏洩したり、改竄されたりすることを 防いでいます。

暗号化に関しては、インターネット標準 IPsec 従って構築することにより、 充分なセキュリティ強度と、高い互換性を持たせることができます。

標準規格に従って VPN を構築しておけば、将来の拡張や構成変更で 理不尽な制約に縛られる心配もありません。

▼ 低いランニングコスト

ランニングコストは、基本的に各拠点からのインターネット接続費( *1)のみです。拠点から外部へ出る時に 暗号化され、相手側に届いた時に復号されますが、その間は 普通のデーターとしてインターネット上を流れます。したがって、 従前の専用線やフレームリレーによる接続と違い、距離、時間、データー量等は 課金額に影響しません。

*1 ただし、固定 IP アドレス・常時接続の必要があります。

▼ 構築に必要なもの

  1. 各拠点へのインターネット接続

    固定 IP アドレスのインターネット接続が必要です。 ADSL, CATV 等の接続サービス、光ファイバーでの接続、ISDN による 常時接続等による利用も可能です。

  2. VPN 装置

    暗号化・復号を行う機器です。各拠点ごとに必要です。 IPsec の標準化が進み、VPN が普及しつつあるためかなり廉価に なってきています。 ADSL, CATV クラスの速度までであれば、10 万円前後の価格のもので 充分対応できます。

    YAMAHA RT105e, RT105i
    古河電工 FITELnet F40

    また、IPsec 最先端の環境である NetBSD を搭載した コンピューターを VPN 装置として使用することも可能です。

▼ 構成例

ランニングコスト(月額)
フレッツ ADSL 2,960 x 2 5,920  
Biz ADSL1 7,800 x 2 15,600  
21,520  
 
導入コスト
フレッツ ADSL 40,000 x 2 80,000 -- 工事費、ADSL モデム等
Biz ADSL1 加入料 5,000 x 2 10,000  
VPN 装置 YAMAHA RT105e 100,000 x 2 200,000  
VPN 設計/導入費 400,000  
690,000  

※ 2002 年 1 月 現在、価格は一例です。

▼ 留意点等

VPN を導入するにあたって、以下の点は留意する必要があります。

  1. 低品質のインターネット接続は避ける

    インターネット接続品質がそのまま拠点接続の 品質となります。 低品質の接続は避け、トラブルが多ければ接続業者に改善を 要望するとよいでしょう。

  2. セキュリティーに留意する

    VPN は高いセキュリティーを確保するための 充分な機能を 備えていますが、ひとつ間違えると重要な情報を 外部のネットワークに流してしまう結果となります。 ネットワーク全体の設計と VPN 装置の設定には充分留意し、 構築はセキュリティーに関する高度な知識を持ったスタッフが 行う必要があります。

▼ 関連情報


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